南禅寺について

経 典

釈迦牟尼世尊の「不立文字・教外別伝」の心をもって法門とするので所依の経典は立てないが、衆生教化のため教典または祖師の語録等を読誦する。
(南禅寺派宗制第六条)
 経典とは信ずべき信仰内容や、守るべき信仰生活の訓戒・規範を示した文献や教義の典拠となる書籍のことをいいます。キリスト教の聖書、イスラム教のコーラン、そして仏教における様々なお経は良く知られています。  臨済宗では経典に基づいて宗旨や教義が定められてはいません。 「不立文字・教外別伝」といわれるように、教えの外に体験によって別に伝えるものこそ禅の真髄であり、お経の文字を離れて、ひたすら坐禅によってお釈迦様と同様な悟りを得なさい。というのが教えですから、特定の経典を定めてはいません。しかしながら、古来よりの慣習やその教えを全うし、実践するためのよりどころとして般若心経や観音経などが読まれます。 姿勢を正し、精神を統一し、清浄な心で一心に経典を読誦したり、経文を一字づつていねいに写すのも坐禅です。